2010年1月27日水曜日

ネット時代におけるテレビ

インターネットをうまく活用したテレビのあり方を探る国際会議みたいなのをしている様子を伝える番組を見た。感想としてはどれもあまりピンとこない感じだった。結局どれも従来の放送の形から抜け出せていないように見える。

一方的に番組を流し続けるというスタイルもはやこだわる必要はないのではないかと思う。流し続けててもいいんだけど、番組をサイトにアップしておいてYouTubeのような形式で見れるようにすべきだと思う。NHKオンデマンドは実際にこのような配信をしていてとても便利だ。ちょっと値段が高すぎるのは改善必須だけど。他局もこういった配信を始めるべきだと思う。

ハードディスクレコーダーあたりから話を考えても明らか。ハードディスクレコーダーの究極の極限は過去に放送されたものをいつでも見れるということだ。これを個人個人で録画のは完全な無駄で、そんなことをするんだったらそもそもテレビ局が番組をインターネットで配信してしまえばいいだけだ。

テレビ局の価値というのは一方的に番組を放送するというスタイルにあるのではなくて、個人レベルでは作れない、しかし映画ほどは手間がかかっていない番組を作るところにあると思う。

YouTubeの楽しさはラーメンで言ったらカップラーメン的なポジションなのだと思う。いつでもどこでも手軽に食べれておいしいカップラーメンのようだ。しかし、それだけでは満足はしないだろう。質のよいラーメンを食べたいときもある。テレビ局がやるべきことはカップラーメンではなく質のよいラーメンを提供することなのだ。

YouTubeがおもしろいといっても個人レベルで作れる動画にはやはり限界がある。多くの人が集まってやらなければつくれない番組はたくさんある。ドラマだとかドキュメンタリーだとか。テレビ局の重要性は質の低いくだらない番組を量産することではなく、個人レベルではつくれない本当に質の高い番組を作ることで確立されていくのではないかと思う。




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