2010年10月22日金曜日

全体を伝えるために具体的に部分を伝える

昨日、学内の就職セミナーに出てみた。

自分はM2のときにも全然就活しなかったし、就活ってどんなもんなのかまだいまいちよくわかっていない。

もし、企業に就職するんであればそろそろ本気で就活を始める時期だし、まずやってみないことには企業に興味があるのかどうかもわからない。

結局研究の道に突き進むとしても、いろんな世界を知っておくことは悪くないだろうということで、就活を始めてみることにした。


昨日のセミナーでは自己分析だとか、企業はどんなことを知りたがっているか、というような話だった。

いろいろと資料が配られてきたけど、その中に実際に会社で働いている人たちの感想が並んでいる資料があった。

これを見ていてあることに気づいた。


「つらいときもあったけど、それを乗り越えてうまくいったときはうれしかった」などと書いている人は漠然としていてその人の人間像が見えてこない。


「入社して3ヶ月目のある日、…」とかすごく具体的な内容を書いている人の方が、どんな時にどう感じる人なんだっていうのがはっきりと見えてきて魅力的に思えた。


数学や物理の世界ではひとつの事実よりも、様々な場合を含む抽象的な数式の方がえらい。

でも、どんな人間なのか知りたいというような時には、抽象的な言葉の羅列よりも、具体的な一例の方がずっとその人の全体像を見出すの役立つ。

なんか面白いなーって思った。

人間には、具体的なものから補完して普遍的なものを見出す能力があるんだなということを改めて感じた。

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